飼い主は犬のリーダーにならなければならないというのをよく耳にします。
それは確かにわかりやすいのですが、どこか一方的な、犬に人間の都合に合わせて行動させるよう指示を与えるための命令系統と考えるのはちょっと違うと思います。
「マテ」「コイ」など、言葉は命令口調でも、その裏には人と犬との信頼関係があるはずです。飼い主が「私はこうしてほしい」と思ったことを口にする、犬はその意図を組んでみずから進んでそれをやるというのが理想的です。みずから進んでやる、というのは強い信頼関係がなければ成り立ちません。
飼い主がリーダーであるという考えに基づいて、しつけが「犬にとって嫌なこと」だったり、ストレスを生む原因になるようでは意味がありません。あまりに露骨な上下関係の強要や「力で屈服させる」やり方は、信頼関係どころか不信感を抱かせるだけです。
また、しつけ教室・トレーニング教室に預けて人間との上下関係をみっちり教えられ、言うことは聞くようになったけど、どこか遠い存在のようになった・・・という場合もあります。信頼関係によるしつけを実践できるのはトレーナーではなく、飼い主であるあなた自身です。
人間の子どもが親を見て育つように、犬も飼い主を見て育ちます。犬との信頼関係を築くには、まず飼い主であるあなた自身が変わらなければ、犬も変わりません。
犬のしつけには、ただ犬だけが言う事を聞こうと頑張るのではなく、飼い主であるあなた自身も犬がきちんとしつけを受けてくれるような立派な(犬に尊敬される)人間になる事も含まれているのです。
